研究部より

チェック柄および格子柄は、実に単純な図柄です。
しかしそれを作り出すアナログ要素、色・幅・リズムはどれ一つとっても決まったカタチの無いものです。それゆえチェック柄や格子柄、はたまたストライプや縞といったものは無限に作り出される可能性を持っているのです。

決まりが無いだけに創案は容易、しかしその分析はなかなか単純明快とはいきません。
チェック柄の世界はテーブルに注がれたワインのように広がっていく反面、それをストローで吸うが如く理解・把握には時間と労力を要します。

この捉えどころの無いものを知識として纏め上げるために、経糸・緯糸の色と本数を記録しているのがタータンの管理方法です。一方、出来上がった作品を布から切り出して保管しているのが縞帳です。

当サイトに発表しているチェック柄は、主にベクターで取り寄せた数々の傑作ソフトにより研究部員が制作しています。そしてこのサイトをモニター上の縞帳として機能させることを目標に、日々画像の追加・修正を重ねております。

さらに制作していくにあたって気づいた独特の表現、普遍的概念との関連、または新しいアイデアをこのサイトを使って報告していくつもりです。